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チャリオンの影

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アラルエン戦記を読み終えて魔使いシリーズを待っている間に読んだ本なのだが、かなり気に入ってしまった。

チャリオンの影 上 (創元推理文庫)
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チャリオンの影 下 (創元推理文庫)
ロイス・マクマスター・ビジョルド
東京創元社
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五柱の神々を崇めるチャリオン国を舞台にしたファンタジー。カザリルという疲れ果てた中年の元軍人?騎士?が国主の義理の妹イセーレの教育係兼家令に任ぜられたところから物語は展開していく。「五柱の神々」とあるように呪いやその呪縛を開放せんとする神々の仕業の話が出るのだが、上巻は単なる「クロニクル」か?と思うほど、それほど神々の存在は感じない。単に人々が信じている神々が存在する、というくらいの存在感なのだが、下巻のクライマックスになると姫神の存在がハッキリと描写されるようになる。

ただ、神々は人間を通してしか現実世界に影響をあたえることができないので、ファンタジーといえども、それほどに現実世界と離れた描写ではなく、逆に「死」とはそういうものであってほしいとさえ思えるような描写だ。

邦訳の人の表現が素晴らしいのか?(もちろん原語の用言も素晴らしいのだろうけど)カザリルが姫神のもとへ一時行き、そこで見た光景とその描写、そして自身の体に戻ってきた後の描写が、とても神秘的なのだが現実にもそうであって欲しいと思う素晴らしい描写なのだ。

物語も上巻の後半から、もう途中で止まらなくなるほど次の展開が読みたくなり、下巻は一気に読んでしまった。宰相とその弟の謀略に徐々に追い込まれていくカザリルとイセーレだが、それをギリギリのところでかわし、姫神、庶子神のささやかな奇跡とそのチャンスを見逃さない勇気と行動力で一発逆転を図る、落ち着いてはいるものの、なかなか冒険心をくすぐる内容に、一気に作者の描く世界へ引き込まれてしまう。

おすすめのファンタジーだ。

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Written by arito

2014-04-08 @ 00:17

カテゴリー: 読書

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