GPG の現状
世界のメールの暗号化はたった一人の男に依存しており、開発資金はゼロになってしまっているという衝撃の事実が判明 – GIGAZINE.
「GPG は、かのエドワード・スノーデンも使っていたのか…」と今更ながら関心しつつ、GPG の開発資金が底をついて久しいことを初めて知った。
最近では Gmail を始めとする WebMail 利用がほとんどになりつつある。それはそれで通常利用では安全だとは思うが、昨今の世界的な情勢不安の中では、Google や Yahoo が政府への情報提供依頼に応えるかもしれない…なんて考えると、自身で完全にメールのやりとりを読み取れないようにするには、GPG のような暗号化ソフトを使ってやりとりすることでその心配から逃れることができる。ただし、相手との間でそれぞれ公開鍵を交換してメールの全文を暗号化して受送信する必要があり、それなりの IT スキルが必要になるし、そもそも GPG をサポートしたメールクライアントを利用する必要がある。
もちろんメジャーなメールクライアントは利用可能だ。Windows 環境では Gpg4win を使わないとできない。Linux をデスクトップで使っていれば GnuPG と GPGME をインストールして Sylpheed などメールクライアントでできる。かつて私は Sylpheed で同僚とくだらない内緒話を gpg で暗号化してやりとりしたこともある。
話がだいぶそれてしまった。
オープンソースのこういった重要な功績に対して継続的なサポートが必要であることは間違えない。これだけ広くインターネットセキュリティに貢献しているのだから、世界的な組織で資金を集めて分配などする仕組みがあってもいいと思うが、「国」が絡むと「国家保全」とか「セキュリティ」に対する考えが異なるので、「独自性」を維持するのが難しくなるのだろう。国が補助するのに、メールのやりとりをその国が見れなくなるのにお金を自ら出すのか?国内でかのテロ組織が暗号化メールでテロ計画を練っているかもしれないのに!?となる。
はぁ、物騒な世の中だ。
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