Ari's Blog

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そらいろ男爵

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絵本なのだが、なかなか心に来るし考えさせられる一冊だった。

そらいろ男爵は空を愛するパイロットだ。自分で作った飛行機を空色に塗って、空を駆け巡っては鳥を見たりしていた。しかし地上では戦争が始まる。空色男爵も戦争を終わらせるべく、爆弾代わりに飛行機から分厚い本(12巻の百科事典)を落す。そして敵を食い止めるが、戦争はそれくらいでは終わらない。そうやって男爵は次々と分厚い本を爆弾として投下するが、戦争は終わらない。そして最後の分厚い本「戦争と平和」を投下するも当たらず…。

しかし、敵の隊長が落とされた本を読みふけり、命令が出なかったので敵からの攻撃はなかった。この効果に気を良くした男爵は作戦を変更する。爆弾代わりになる分厚い本はもうないが、面白い本ならまだたくさんあった。色々な面白い本を効果的に落とし、敵の兵士がそれを拾っては面白がって本を読み、戦いが起こらないようにした。それでも戦争は続く。

より効果的がでるように、男爵はさらに考える。小説の前編を味方へ、後編を敵方へ落とし、続きが読みたい味方、前が読みたい敵方の隊長が話し合い本を交換するように。それでも戦争は続く。

そしてついに男爵は戦争をやめさせる方法を思いつく。それは…

そらいろ男爵
そらいろ男爵

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この本では「本」が戦争を止める。もっと言えば「字」が「書いてあること」が戦争を止める。人を殺すことよりも「本」に集中させることで。人を殺すよりも面白い本を読んだ方がずっといいから、兵士たちは本を読む。だが前提として兵士たちが「字が読める」ということが必須なのだ。今、戦争を各地で繰り広げている兵士の中で、字が読める兵士がどれくらいいるだろうか?中東で銃を持って戦っている子供たちが字が読めるだろうか?

やはり愚かな戦争を終わらせるには「教育」しかない。思想の偏らない「教育」が。「イスラムはどうの」「ユダヤはどうの」「欧米人はどうの」「日本人は…」なんて偏見に満ちた教育ではダメだ。そんな中立な教育ができるのは日本人が一番得意なのではないだろうか?どんな宗教にも染まっていない日本人が。

そんなことまで考えが及ぶような、絵本だが深い内容だった。

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Written by arito

2015-10-11 @ 01:04

カテゴリー: 読書

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