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うどん県旅行 2016 二日目

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「一年間これを楽しみに生きてきた」と言っても過言ではない。一日シーカヤックを満喫する日。宿から DREAMISLAND の基地まで行く道中、面白いバスを発見した。行き先表示で謝っているバスだ。

IMG_5149

普通、「回送」とだけの表示だが、

すみません回送中です

このバスは謝っている!なんだかのっけから面白いことになりそうな雰囲気が漂う。

基地についていつもガイドしてくれる連河さん、準備を手伝ってくれる翔さんにご挨拶をして、早速「今日のツアーのペアをどうするのか?」を聞いてみると、なんと意外な回答が帰ってきた。「今年はシングル3台でどう?中学生はシングルがいいよ!」我が家の長女は「え?無理!」とか言っていたが、結局連河さんの提案通り、中学生二人と私の三人はシングルで出ることに!なんでビックリマークか?というと、私は初めてシングルのシーカヤックに乗れるのだ!超嬉しい!親友の次男も初めてのシングルだ。我が家の長女はシングルに乗ったことがあるのだ。去年の 1 Day Tour はみんなツインだったけど、今年はツイン2台とシングル3台だ。それと、今年はツインのカヤックがこの前納品されたばかりの新艇でものすごく軽くて早いらしい。

さぁ、いよいよ出発!ただ、この時点で今日のツアーでどこから出発してどういった内容なのか?を聞いていない。。。

出発地まで向かう途中の車中で、今年の様子を連河さんが色々と話してくれた。6月は記録的な雨量、一転して7月は全然雨が降らず、7月からクラゲが出始めている、海水の温度が今ひとつ上がらず、風は湿気がなくもう秋風の雰囲気、などなど。昨日の小部海水浴場ではクラゲなんて全然いなかったけど、もうかなり出ているらしい。実際、基地の桟橋から大きなアンドンクラゲが二匹も泳いでいるのが見えた。初日の小部海水浴場はラッキーだったのか?

そうこうして話している内に、宿泊していた鹿島荘の前を通り過ぎ、おもむろに車を止めた。出発地に着いた。ストリートビューで見るとこんなところ。Google Maps だとこの辺。積んできた船、食料、水を下ろし、カヤックに重量のバランスを考えながら連河さんが荷物をカヤックに積んでいく。そして準備が出来たら今日の旅程の説明が始まる。みんな真剣に聞く。今年は「瀬戸」を渡るらしい。高松 ←→ 土庄のフェリーの航路を横切り、小豊島(おでしま)を目指す。

説明で使った地図をそれぞれの船に配り、セットしていよいよ出発。

いつも連河さんが写真を撮ってくれるのだが、今回は iPhone を持っていけるように防水ケースを買って iPhone を持って行きツアー中に自分で写真を撮れるようにした。

初めてのシングルは思っていたより不安定だった。ツインのカヤックは転覆させようと思っても全然できない程の安定感があるが、シングルのはそれほどの安定感は感じない。連河さんも言っていたが「シングルは椅子に寄りかかったら転覆しやすくなるから気をつけて」と。

少し慣れてきたらもういきなり瀬戸を渡ることに!小豆島から小豊島へ渡るのだ。「瀬戸」とは「狭門(せと)」であり「狭い海峡」のこと。潮流が非常に早く、そして複雑に波が立っている。

「瀬戸」に入ると、これまでこのツアーでは体験したことのない波の高さ、そして一定しない方向から波が来る。真剣にバランスをとらないとかなり怖い。いきなり体験したことにない緊張と恐怖に襲われる。無言で緊張感の中をひたすら漕いだ。そしてフッと波がおさまる。「渡りきったよー!」連河さんが言った。海が突然おだやかになり、いつものツアーのようにスイスイ漕げるようになったと同時にほーっと一息。極度の緊張が解けていくのを肌で感じる。「これが瀬戸か…」一番潮流の少ない時間を見計らって渡ったのだが、それでもこの波、風、緊張感!こんな穏やかな「瀬戸」なのに畏怖、畏敬をひしひしと感じる。いや「恐怖」だったかもしれない。

この写真は瀬戸を渡りきった後に、悠々と瀬戸を何事もないかのように航行するフェリーを振り返りながら撮ったショット。連河さんもブログに書いてくれたように、フェリーに乗っていては決して感じることのできない感覚を体験した。

リラックスしながらユッタリとカヤックを漕いで小豊島へ上陸!海からでなければ行けない、まさにプライベートビーチへの到着だ。みんなホッと一息するも、ヒンヤリと気持ちのいい海に浸かって海水浴を楽しむ。「余計に疲れるだろう」と思いつつも、遊ばずにはいられない。

最初は恐る恐る使っていた防水ケースに入れた iPhone も慣れてきて、遊びながら胸まで海に入ってパシャリ。水面ギリギリで沖をゆくフェリーをパシャリ。いい感じだ。というか、この写真が取り出せたら壊れてもいいとさえ思っていた。

そして再び漕ぎだす。地図は持っているけど、もはや心の地図はフリー!小豊島の周りをユッタリとリラックスして漕ぐ。カヤックの舵は上げてしまってカヤックの方向を自由に変えながら、穏やかな瀬戸内海でカヤッキングを楽しむ、満喫する。気持ちいい!空も海も空気も景色も何もかも素晴らしい!気持ちいい!

漕ぎだす時から「お腹すいた!」と言い出した子どもたちのために、早めに小豊島と豊島の間の木陰のある小さな浜(当然プライベートビーチ)に再び上陸。途中、親友のカヤックと長女のカヤックがキャーキャー大騒ぎして何やら見つけたらしい。上陸して聞いてみたら、ものすごく大きくて足がオール程もあるクラゲがいたらしい。通称「幽霊クラゲ」というらしい。オールでつついて足が絡みついて取れなくなって騒いでいたらしい…。危険だ…。

それにしても、どの浜に上陸しても透明度は抜群。どこにカメラを向けても青い空と海。どこを撮っても絵になる。

上陸したら積んできた荷物を出してお昼ごはんの用意。今日のメニューはキャンプの王道、カレーだ。

お米はこまめ食堂で作っている、昔ながらの稲作に拘って作ったお米。それを連河さんが「これが絶対!」という文化鍋を使った直火で炊く。米の一粒一粒が美味しさを醸し出している。本当にご飯が美味しい!今まで、小田原のばあちゃんの家でガス釜で炊いて食べたご飯が一番おいし、もうアレ以上のご飯は食べられないと思っていたが食べられた!小豆島で食べられた!多分、今まで食べてきたご飯の中で一番美味しいご飯を!こまめ食堂でおにぎり定食を食べたこともあるけど、カヤックで瀬戸を渡り、自然の中で食べるカレーライス。もしかしたら死ぬ前にもう一度食べたいと思い出すのはこのカレーかもしれない。景色も空気も全部ごちそうの一部なのだ。

連河さんが昼食の準備をしている間に、「島の畑で採れたトマトとキュウリあるから海水に付けて食べたら美味しいよ!」カレーライスを待ちきれない子どもたちがかぶりつく。「おいしー!」ただのキュウリとトマトだが、美味い!肉厚で適度な歯ごたえのトマト、みずみずしくて甘いキュウリ。ここでよくある女子の「美味しいショット」を思い出し、こんなショットをパシャリ!

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す、ステキだ…。これ以上のショットはない…。青い空、青く透明な海、そして島のみずみずしいキュウリ。もしかしたらこの旅一番のショットかもしれない!

昼食の後、連河さんが島のことを色々と話してくれた。海のことは色々と心配なことはあるけど、希望はあるらしい。明るい希望があるらしい。何度でも島を訪れるから、なんとかその明るい希望を未来を叶えて欲しい。何度訪れても素晴らしい島を見せて欲しい。

お腹いっぱいでカヤックに座るのが苦しいくらいだが、十分にゆっくりしたから再び漕ぎだす。豊島に渡ろうか?このままゆっくり小豊島を回って帰ろうか?連河さんが考えていたが、時間的に豊島へ行って遊んだら夜になってしまうので、小豊島を回って帰ることにした。瀬戸を渡ってきたのだから、再び瀬戸を渡って小豆島へ帰らなければならないのだから、体力的なことを考えても正解だろう。そしてこの後、「体力的なこと」を思い知ることになる。

漕ぎだしてすぐ、珍しい看板を発見。

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「電線海面上高さ 39m」これを見て「やばい!」と思う船が通るのだろうか?仮に通ったとして、気づいたとして「やばい!くぐれない!」と思ったら引き返せるのだろうか?

16:00 くらいになっていただろうか。小豆島へ帰る前にもう一度小豊島へ上陸して休憩。いつもの美味しいマフィンと体があたたまるアップルティーを入れてくれる連河さん。親友のカヤックと長女のカヤックは遊びながら来るのでいつも遅れる。連河さんが迎えに行こうと思った矢先にようやく見えてきた。夕方になって風が強くなっているので、おやつを利用して風が少しおさまるのを待つ。最後の瀬戸を渡る体力を回復させるのにマフィンの糖分と温かいアップルティーはありがたい。上陸した浜も海の透明度は抜群だ。そして青い。

17:00 くらいまで待っただろうか?しかし風は止まず、やむなく小豆島へ漕ぎ出さねばならなくなった。みんな一日漕いで遊んで疲れが溜まっている中、やや風が吹く瀬戸を渡って帰らなければならない。連河さんも「みんな集合!」と真剣な面持ちでみんなに帰りのルート、心構え、離れずに進むことを皆に伝える。連河さんの真剣な表情、言葉で気が引き締まる。そしてまた、あの「瀬戸を渡る恐怖」を思い出す。大丈夫だろうか?ここから帰り着くまでは遊びなし!真剣に漕がないと自然の中ではこんなカヤックなど木の葉も同然。連河さんにみんな付いて行く。かなり怖かったが、親友は次男を乗せているから、私が殿(しんがり)をするしかない。かなり怖い。怖いから距離をあまり空けずに付いて行く。近づきすぎて速度を調節したり避けたりする余裕はもう全く無いので、慎重に距離を保つが、漕いでないと船が安定しない。漕ぐのを止めるとまるで木の葉のようにカヤックが揺れるし、風と潮に流されてすぐに方向が進行方向から逸れていく。

それなの瀬戸を渡る時に高速艇をやる過ごすために2回も途中止まっていなければならなかった。正に木の葉のような状態だった。そして瀬戸を渡りきった頃にはもうヘトヘトだった。穏やかな海を悠々と漕いで帰るのではなく、一漕ぎ一漕ぎ出発地点へ向けて心の中で「いち、にっ、いち、にっ」とつぶやきながら漕いでいく。長女は歌を歌いながらノリノリで漕いで行く。「なんでこの期に及んでそんなノリノリで漕げるんだ…これが運動部に所属している中学生の体力か!」と密かに思い知った。

再び小豆島へ戻った時は既に 18:00 を回っていた。図らずもサンセットカヤックになっていた。

IMG_5282

豊島へ沈みゆく太陽。

しばらく夕日を眺めながら余韻に浸っていたかったが、今日は船で高松へ渡る予定なので、カヤックは浜に置いたまま、連河さんと翔さんが基地まで急いで送ってくれた。基地では水道のホースからのシャワーでみんな潮を簡単に洗い流して急いで着替え、いつもなら片付けも楽しみでやれるのに、お礼もソコソコに 19:30 の土庄発のフェリーに間に合うようにダッシュ!

いつものように連河さんの握手は力強かった。

ギリギリで土庄港にたどり着いて、そのまま車を乗せてフェリーの中でお金を払おうと思ったら、「まだ5分あるから切符買ってきてぇ」と係の人に言われた。なんだかこんなやり取りも「島時間」を感じる。どっしりというか、ゆったりというか。

夜の海を行くのは初めてで、予定より二時間も遅い時間になってしまったけど、実は逆に楽しみが増えたのだ。

もうとっぷりと太陽は沈み、西の空に夕焼けの名残が残るのみ。どんどん暗くなる空を海をフェリーの外に出て、1 Day カヤックの余韻に浸りながらずっと眺めていた。

向かう先には高松の明かり。空にはやや太り気味の月とその下に土星、火星、アンタレスがキレイな三角形を成していた。夏の大三角形よりもキレイな三角形と明るい星たち。さそり座のド真中を月が横切っている瞬間を想像しながら空を眺めていると、あっという間に高松の光が近づいてくる。

わざとピントをずらしてボヤかしてみるとなかなか幻想的でもある、海から見た高松雨の夜景。

IMG_5297

レトロなフイルムカメラ風にするのもいい。

子どもたちはシーカヤックの思いでが大人になってからこんな風な昔の映像として思い出してくれるだろうか?大人になってから小豆島へ来たいと思うだろうか?自分たちに子供が出来たら、連れて来たいと思うだろうか?

そんな思いを馳せていた時に気づいた。連河さんの後を継いでくれる人は出てくるのだろうか?翔さん?

明日は親友のお父さん、お母さんに一年分の感謝を伝えに行く。

Written by arito

2016-08-16 @ 00:39

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